元気にごあいさつができますか?
よく「ご挨拶のできるこどもにしたい」と、うかがいます。明るく、元気にご挨拶ができることは、とても立派なことです。小さなこどもが、目上の方、あまり面識のない方にご挨拶ができると、周りがぱぁ~っと明るくなるような、晴れやかな空気になります。
どうしたら、そんなご挨拶ができるこどもになるのでしょうか?
何度も繰り返して、「ご挨拶をしなさい」と声をかけてもらったから? ご挨拶をしたら褒められたから? かっこよくご挨拶をしている、お兄さんお姉さんを見てあこがれたから?
どれも、正解のような気がしますし、どれも、決定打ではないようにも思えます。
いちばん身近にいらっしゃるお父さまお母さまの影響が最も大きいのではないでしょうか。誰とでも、気さくに親しくお話しをされている姿。人を尊敬しながら接する態度。人と共に働き、楽しく暮らす様子に接するなかで、こどもなりに、「ご挨拶」の素敵さを肌で感じるように思います。そして、「恥ずかしさ」や「照れ」を乗り越えながら、自らの意志で「立派なご挨拶」ができるように成長するのだと思います。
何気ない「歩く」「立つ」といったふるまいの中にも、「人とぶつからないように歩く」「人の邪魔にならないところに立つ」など、社会性が自然で出るものです。
生理現象の「くしゃみ」「咳」「鼻をかむ」といったことは、誰しも経験のあること。周りの方が不快にならないように、けれども、自分も快適であるように、「感じよく」「心地よく」ふるまいたいものです。
「人と共に生きている」と感じながら人と接することで、ご挨拶はもちろん、生活のあらゆる場面でのふるまいを美しく、安全にしてくれます。はさみを相手に渡すとき、ドアを開閉するとき、ものを運ぶときなど、考えてみたら、大人であれば、当たり前のことですね。
お子さんに「ご挨拶は?」と促す前に、お子さんが「ああ、かっこいいなぁ」と思うようなご挨拶をご両親様がされることが、「ご挨拶ができるこども」になる近道かもしれません。
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