ほめて育てるのがいい? よくない?

書店で、「ほめて育てましょう」という育児の本をよく見かけます。感情的に怒るのではなく、冷静に叱るのが正解で、ほめる機会を多く育てるのがいい、ということもよく耳にします。

でも、わたしは「ほめる」という言葉のもつ、上の者が下の者を評価するような雰囲気に、違和感と、小さな嫌悪感をもってしまうのです。「天は人の上に人を作らず」ということばが好きだからでしょうか。

 「ほめられたくて」頑張るなんて、けなげすぎて、胸がきゅんと痛くなります。もう存在しているだけで、そのこどもは、充分すばらしいのに、と思ってしまいます。

 「ほめられたくて」頑張っているのに、うまくいかなかったら、その子はどうやって、その先頑張ればよいのでしょう。わたしは、「ほめる」のではなく、「いっしょに喜ぶ」という気持ちで、こどもと接したいと思っています。

 うまくできたら、「いっしょに喜び」、うまくできなかったら、「いっしょに悩み、いっしょに考え、いっしょに次に向かう」。そうしたら、うまくいかない時にも、こどもと心が離れないし、うまくいかない落ち込んだこどもを、ひとりぼっちにしないでいられるかな、と思うのです。

 「ほめる」なんて、単に先に生まれただけのわたしが、おこがましい。ひとりの人として、年少のこどもも、リスペクトをもって接するのが、当たり前かな、と考えています。多少、知っていることが多くて、できることがあったとしても。「ほめる」ではなく、「よかった!」「うれしい!!」といっしょに喜びたいのです。

Private Infant Education

元気にはつらつとお友だちと遊べる子、 集中力があり、好奇心が旺盛な子、 生活力のある自立した子。 そんな子どもに育てていくための、 ひとりひとり異なる発達と成長の幼児に寄り添った個別指導を行っております。 幼児教室に行く前に、ご家庭でご準備しておくとよいこと、 難関小学校に通うご家庭がなさっていることをていねいにお伝えしています。 「わかりやすいから楽しい」「楽しいから身につく」レッスンです。

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